- JOURNAL
- 2020
- 依頼主とデザイナーの感覚差異
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多くの商業デザイナーは、市場の動向や商品価値を客観視し、ターゲットを定めてデザイン制作を行い、商品やサービスなどをブランディングすることを主としています。その中で立ちはだかる壁として、市場などとの感覚が相違したり、方向や自信を見失っているデザインの依頼主です。双方とも商品を一人でも多くの方に手に取ってもらいたいと気持ちは同じですが、衝突する場面があり、多くの場合でデザイナーが折れるケースがあります。もちろんデザイナーの意見が全てではなく、費用を負担するのも依頼主なので当然なカタチなのかもしれません。
なのでどれだけデザイナーが市場の動向やターゲットを見据えた制作を行っても、その意見を尊重されることはごく稀と経験します。デザインの現場を経験していく中で、自分の意見はなく周りの意見に左右される方、商品価値を重要視されない方など色んな人がいて当然なのかもしれないですが、自身で解決できないから依頼しているのであれば、対等にやり取りするべきと考えます。
過去に「お客様は神様」と言っている方がいますがそれは過剰と考えます。
お互い需要と供給の上で成り立っているので、販売側もユーザー側も常識の範囲で対等であるべきと考えます。